ヨーロッパが激しい猛暑に襲われている。イタリアのローマでは、観光客が涼しさを求めて噴水の水に飛び込み、フランスのパリでは、エッフェル塔の下で冷たい霧のスプレーが人々にかけられている。この異常な暑さは、「ヒートドーム」と呼ばれる高気圧が暖かい空気を閉じ込めていることが原因だ。気温は平年より10度から15度も高くなっている。
フランスでは、国土の3分の1以上に最も高い警戒レベルの「赤色警報」が出された。政府は熱中症を防ぐため、屋外での飲酒を禁止した。これにより、毎年多くの人が集まる音楽祭のイベントも影響を受けている。また、全国で800以上の学校が休みになり、鉄道は線路の安全を確認するために一部の運行を止めた。パリ市は、エアコンのないアパートに住む市民のために、夜間も公園を開放している。
この暑さは命に関わる事故も引き起こしている。フランス南部では、車内に残された幼い子供2人が死亡した。また、川や湖で泳いで溺れる事故も増えており、週末だけで16人が亡くなった。救急当局は、監視員がいない場所で泳がないよう強く呼びかけている。
暑さはフランス以外にも広がっている。スペインでは気温が44度に達する見込みで、涼しいはずの北部でもイベントが中止された。イタリアやドイツ、イギリスでも記録的な暑さが予想されている。専門家は、このような異常気象は気候変動の影響であり、今後はさらに長く、頻繁に起こるだろうと警告している。