5月11日、OpenAIは研究機関としては珍しい動きを見せた。コンサルティング会社を設立したのだ。
「OpenAI DeploymentCompany」、通称「DeployCo」は、40億ドル以上の資金調達と約100億ドルの企業評価額を持ち、フォーチュン500企業にAIを販売するだけでなく、企業の内部でAIを構築することを目指している。Axiosなどの報道によると、この会社はOpenAIが過半数の株式を保有し、デラウェア州のLLCとして設立された。
主要投資家はアメリカの大手プライベートエクイティ企業であるTPGで、Advent International、ベインキャピタル、ブルックフィールドが共同創設パートナーとして参加している。ゴールドマン・サックスやソフトバンクを含む19社の投資家には、年間最低17.5%のリターンが保証されている。
注目すべき点は、ベイン・アンド・カンパニー、マッキンゼー・アンド・カンパニー、キャップジェミニといった大手コンサルティング会社が投資家兼統合パートナーになったことだ。特にマッキンゼーは同時に株主でありながら競合相手でもある。
DeployCo を率いるのはブラッド・ライトキャップで、元OpenAIの最高執行責任者だ。公式の顔はSlackの元CEOでOpenAIの最高収益責任者であるデニス・ドレッサーが務める。
DeployCo はパランティアのモデルを参考に、「フォワード・デプロイド・エンジニア(FDE)」と呼ばれる技術者を顧客企業に常駐させる方式を採用する。この人材を確保するため、2023年設立のロンドンのAIコンサルティング会社「Tomoro」を買収し、約150人のエンジニアと、テスコやヴァージン・アトランティックなどの顧客リストを獲得した。
一方、競合のAnthropicも間もなく独自の企業向けデプロイ事業を発表した。