アメリカ、イスラエル、レバノンの3国間合意がワシントンで進められる中、レバノンの首都ベイルートでは激しい抗議デモが発生した。6月17日にアメリカとイランの間で署名された60日間の停戦合意は、中東地域の暴力を止めるためのものだったが、わずか数日で崩壊の危機に瀕している。
新しい合意案では、イスラエル軍がレバノン南部から撤退する条件として、武装組織ヘズボラが武器を放棄することを求めている。しかし、交渉から排除されたヘズボラはこの条件を強く拒否し、「主権の侵害だ」と非難している。この衝突により、すでに約120万人の人々が避難を余儀なくされている。
一方、ペルシャ湾の状況も悪化している。6月25日、ホルムズ海峡近くでシンガポール船籍の貨物船がドローン攻撃を受けた。これに対し、アメリカ軍はイランのレーダー施設などを攻撃した。さらに、アメリカ海軍第5艦隊の本部があるバーレーンでもドローン攻撃が発生し、緊張がさらに高まっている。
アメリカのヴァンス副大統領は、停戦を破る行為には強力に対抗すると警告した。これに対し、イラン側はアメリカこそが合意に違反していると主張している。各地で攻撃と抗議活動が続く中、中東の平和への道は再び遠のいている。