キューバで2026年7月6日、全国の送電網が完全に停止し、約1000万人の市民が暗闇に取り残された。全土におよぶ大規模な停電は、今年に入ってからすでに3回目である。電気がないため、インターネットが使えず仕事ができないだけでなく、食べ物が腐り、水道や交通も止まってしまった。国連は、薬の不足や手術の遅れによる人道的な危機を警告している。
この問題の原因は、ソ連時代に作られた古い火力発電所と、深刻な燃料不足である。キューバは必要な石油の約60パーセントを輸入に頼っているが、2026年1月にアメリカのトランプ大統領が厳しい石油禁輸措置を実施したため、燃料を手に入れることが非常に難しくなった。
キューバのディアスカネル大統領は、アメリカの制裁を「ジェノサイドのようなエネルギー封鎖だ」と強く批判している。一方、アメリカ側はキューバに対して政治的な改革を求めており、両国の話し合いは進んでいない。政治的な対立が続くなかで、ハバナなどの都市では30時間以上、地方では70時間以上も電気が使えない状態が続いており、市民はいつ電気が消えるかわからない不安な日々を送っている。