長い間、Siriは聞き間違いが多いアシスタントとして知られていた。Appleは6月8日、カリフォルニア州クパティーノのApple Parkで開催されたWWDC 2026にて、完全に再構築された音声アシスタント「Siri AI」を発表した。
新しいSiriはGoogleのGeminiモデルを採用しており、AppleのFoundation Modelsと統合されている。2社の協力によって実現したこの技術により、Siriはようやく自然な会話ができるようになったとされる。一方的な命令と短い返答の代わりに、双方向の対話と詳しい回答が可能になった。また、専用のスタンドアロンアプリが追加され、iCloudを通じて複数のデバイス間で会話が同期される。
Siri AIはシステムの深い部分にもアクセスでき、アプリをまたいで操作を実行することができる。さらに、画面上や現実世界のコンテンツを認識できるカメラモードも搭載された。
プライバシーについて、Appleはユーザーのデータはリクエストの処理にのみ使用されると述べ、外部の専門家による検証が可能だとしている。
ただし、Siri AIは2026年後半にまず英語でベータ版として提供される予定であり、EUと中国では規制上の理由から利用できない。
ソフトウェア面ではiOS 27も発表された。写真の読み込みが最大70%、AirDropの転送が最大80%速くなるとされている。
なお、このWWDCはティム・クックにとって最後の主要なイベントとなった。2011年からAppleを率いてきたクックは2026年9月1日にCEOを退任し、後任にはハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のジョン・ターナスが就任する。