気候科学者のベンジャミン・サンター氏は、地球温暖化に人間が与える影響を証明するため、長年研究を続けてきた。しかし、2025年7月、アメリカエネルギー省はサンター氏の研究を引用しながら、彼の科学的発見とは全く逆の主張をする報告書を発表した。政府は、温室効果ガスがアメリカの気候に与える影響は少ないと主張したのである。
サンター氏は、政府の報告書が自分の研究結果を完全に歪曲していると強く批判した。彼は、大気の下層が温まり、上層が冷えるという現象が、人間の活動による温暖化の証拠であることを突き止めていた。しかし、政府はこれを温暖化に疑問を投げかけるために利用した。さらに、二酸化炭素の増加が農業に利益をもたらすといった、偏った主張も含まれていた。
この歪曲された報告書は、環境規制を廃止するための根拠として使われた。2026年6月、トランプ政権は温室効果ガスの排出を規制する重要なルールを廃止した。サンター氏は沈黙を守ることを拒み、他の専門家たちと共同で、政府の誤りを指摘する論文を発表した。しかし、アメリカでの研究環境が悪化したため、彼は2026年にイギリスのイースト・アングリア大学へ移籍することを決めた。彼は国を離れても、地球を守るための使命を続けている。