アフリカの北海岸にあるスペインの領土セウタに、2026年7月30日から31日にかけて、隣国のモロッコから約6万人の人々が国境を越えて押し寄せました。セウタの人口は約8万3600人であり、街は大混乱に陥りました。
多くの人々が海を泳いだり、陸のフェンスを越えたりしてセウタを目指しましたが、この移動の中で、溺れたり押しつぶされたりして34人から41人が亡くなりました。スペインのサンチェス首相は現地を訪れ、密航をあっせんする犯罪グループが「国境が開いている」という嘘の情報を流したことが原因だと非難しました。
押し寄せた人々の多くは若い男性でしたが、子どもや赤ちゃんを連れた家族もいました。地元政府は対応できず、多くの人が路上で眠る事態となりました。スペイン政府は軍や警察を派遣して国境の管理を強化し、不法に入国した人は救済されないと説明しました。その結果、金曜日の午後までに2万5000人以上が自発的にモロッコへ戻り始めました。
この事件はヨーロッパ全体に衝撃を与えました。フランスはスペインとの国境での検査を厳しくすると発表し、イタリアのメローニ首相は、スペインがヨーロッパの国境を守れなかったとして強く批判しました。国境の緊張は一時的に和らぎましたが、移民をめぐる根本的な問題はまだ解決していません。