パナマ運河で深刻な干ばつが続いており、世界中の物流に大きな影響が出ている。雨が降らないため、運河を動かすために必要なガトゥン湖の水位が急激に下がっているのだ。このため、運河を管理するパナマ運河庁は、船が通る際の深さの制限を厳しくした。船は荷物を軽くしなければならず、一度に運べる量が減ってしまった。
運河を早く通過するためのオークションでは、順番を待てない船会社が競い合っており、臨時の通行料が約4億円に達するケースも出ている。通常より大幅に高い料金を支払わなければ、長い行列に並ぶことになるからだ。さらに、中東の情勢不安によってアメリカからアジアへ向かう船が増えたことも、混雑を悪化させている。
この影響で、多くの大手船会社が追加の料金を請求し始めている。パナマ運河は世界の貿易の約5%を支えているため、このコストは最終的に消費者が買う商品の価格に跳ね返ると予想されている。運河庁は水を節約する対策を急いでいるが、気候変動による影響は今後も続くとみられている。