2025年11月、インドネシアのスマトラ島を襲ったサイクロン「セニャール」は、大洪水と土砂崩れを引き起こした。この災害により、世界で最も希少な類人猿であるタパヌリ・オランウータンが約58頭死亡したと報告された。世界に800頭未満しかいないため、これは全個体数の約7%にあたる。専門家は、このままでは絶滅は避けられないと警告している。
一方、地球温暖化の影響は人間の子どもたちにも深刻な被害を与えている。UNICEFの2026年の報告書によると、世界中の約11億人の子どもたちが、干ばつや熱波など複数の気候リスクに同時に直面している。特に5歳未満の子どもは、気候変動に関連する病気や死亡のリスクが非常に高い。
この異常気象の原因は、海洋の温度上昇にある。NOAAはエルニーニョ現象の発生を確認し、太平洋の海水温が上昇していると発表した。さらに、大西洋の海流システム(AMOC)が弱まっているという研究もあり、地球規模の気候崩壊が懸念されている。しかし、重要な海洋データを集める観測プロジェクトが予算削減で廃止される計画もあり、科学者たちは強い危機感を示している。