ブラジルのアマゾンの深い森の中に、現代社会と関わらずに暮らす「カワヒバ」という先住民族がいます。彼らは約35人から50人の小さなグループで、外の人々を避けながら生活してきました。このたび、ブラジル政府は彼らの土地を守るための境界線を引く作業を完了しました。
2026年8月6日、政府は「リオ・パルド・カワヒバ領土」の境界線を引く作業を終えました。これは、1999年に政府が彼らの存在を確認してから、27年もかかった大きな仕事でした。この保護区はマトグロッソ州にあり、広さは約41万1000ヘクタールに及びます。この地域は、違法な森林伐採や鉱山開発などが進む危険な場所です。
境界線を決める作業は簡単ではありませんでした。土地を奪おうとする人々との争いがあるため、警察がチームを守りながら作業を行いました。25年以上もカワヒバを守ってきた政府職員のジャイル・カンドール氏は、「この日をずっと待っていた。本当にうれしい」と話しました。
しかし、これで安心というわけではありません。木を切る人々から土地を守るためには、これからも政府による監視が必要です。また、この土地が法律で完全に守られるためには、大統領の最後の署名が必要です。カワヒバの人々は、自分たちの土地が守られたことを知らないまま、今も静かに森の中で暮らしています。