2026年の初め、コンゴ民主共和国で恐ろしいウイルスが広がり始めた。2月にモングバルの町で最初の感染が起きたとみられ、4月にはイトゥリ州で重い症状が出た患者が死亡した。5月中旬、検査によってこの病気が「ブンディブギョエボラウイルス」によるものだと確認された。このウイルスは、感染すると25%から90%の確率で死亡する危険なものである。
事態は急速に悪化し、世界保健機関(WHO)は5月17日に国際的な緊急事態を宣言した。6月中旬までに、コンゴ民主共和国では808人の感染と192人の死亡が確認され、隣国のウガンダでも感染が広がった。この地域では、2025年12月に前のエボラ流行が終わったばかりだった。
現在、ブンディブギョウイルスに対する特別なワクチンや治療薬はない。そのため、医師たちは水分補給などの基本的な治療で患者を支えるしかない。このような状況の中、WHOは6月17日、エボラウイルスなどの治療に関する初めての公式な指針を発表した。この指針には、科学的な証拠に基づいた16の提案が書かれており、早い段階で適切な治療を行うことで、患者が助かる可能性が高まるとされている。
WHOのテドロス事務局長は、「この新しい指針は、命を救い、人々の尊厳を守るために必要なものである」と述べ、科学に基づいた治療の大切さを強調した。