西アフリカのコートジボワールでは、開発によって多くの熱帯雨林が失われ、残された森は孤立している。その中で最も大きいのがタイ国立公園だ。ここには世界でここにしかいない珍しい動植物が多く住んでいるが、周りを農地に囲まれて動物たちが外に出られない「城」のようになっていた。
そこで、隣国リベリアの国立公園とタイ国立公園をつなぐ、長さ4キロメートルの「緑の回廊(動物の通り道)」を作る計画が進められている。この計画は、地元のニグレ村の人々の協力によって支えられている。住民たちは自分たちの畑の隣に、もともと森にあった種類の木を植えて、動物たちのための「生きた橋」を作ろうとしている。
この森には、コビトカバや西アフリカチンパンジーなど、絶滅が心配されている貴重な動物たちが暮らしている。この通り道ができることで、孤立していた動物たちが自由に行き来し、将来にわたって生き残ることができると期待されている。
言葉や法律が異なる二つの国でこの計画を進めるのは簡単ではないが、ドイツの銀行からの資金援助や、国際的なNGOの協力によって、少しずつ実現に向かっている。人間と自然が協力して、壊された森を再びつなぐ挑戦が続いている。