2026年5月6日、韓国の統一部は北朝鮮の改正憲法の全文を公開した。ロイターと韓国の聯合ニュースによると、統一に関するすべての表現が削除されていたことが明らかになった。
1992年の改正以来、北朝鮮の憲法には「自主、平和統一、民族大団結の原則による民族統一」という表現が含まれていた。しかし今回の改正では、その言葉がすべて消えた。
新しい第2条では、北朝鮮の領土を初めて明確に規定している。北は中国とロシアに接し、南は大韓民国と接すると定められており、韓国を「一つの民族の片方」としてではなく、「隣の別の国家」として位置づけている。AFPによると、この条文は自国の領土への侵害を「絶対に許さない」と宣言している。
この変化の背景には、金正恩の政策転換がある。金正恩は2023年12月に南北関係を「交戦中の二つの敵対国家」と宣言した。2024年の憲法改正でその方針が法律化され始め、2026年3月に最高人民会議で採択された改正によって完成した。
また今回の改正では、金正恩が核兵器の指揮権を持つことが明記された。さらに、核の指揮系統が危険にさらされた場合や最高指導者が攻撃を受けて死亡した場合には、自動的に核攻撃が行われると規定されている。
分析家たちは、この改正が南北分断を事実上永久のものとし、長期的な「敵対的共存」を制度化するものだと見ている。