リオール の 街 は、 香 と 焼き たて の パン の 香り、 そして 誰 か が 答え を 持っている と 信じる こと から 生まれる 特別な 種類 の 希望 の 香り に 満ちていた。
エドワード は 列車 を 降りた 瞬間 に それ を 感じた。 市場 の 広場 を 行き交う 人々 が、 まるで 芝居 で も 演じている か の ような 軽やか さ で 動いている こと、 窓辺 の 小さな 祠 に 太陽 の 冠 を 頂いた 神 の 土偶 が 並べ られている こと、 あらゆる 角 の スピーカー から 同じ 温かく 練り上げ られた 声 が かすれて 流れている こと。 * レト の 恩寵 は 心 を 開く 者 を 満たす。 子 ら よ、 喜びなさい。 父 の 奇跡 は 信仰 深き 者 を 待っている。 *
「 陽気な 場所だ な」 と エドワード は 言った。
アルフォンス は ヘルメット を 傾けて、 放送 の 音 を 聞いて 手 を 合わせて 祈り を 捧げている 果 物売り の 男 を 示した。「 兄さん、 敬意 を 持って」
「 観察 している だけだ」
二 人 は 水 の 売 台 で 道 を 尋ねる ため に 足 を 止め、 エド に 器 を 渡した 女 は、 最近 何 か に 改宗 して 世界 が 柔らかく 感じ られる よう に なった 人物 が 持つ あの 特別な 穏やか さ で 二 人 を 見ながら、 コーネロ 神父 について、 もはや 疑問 を 持つ こと を やめた 人々 に 特有 の 崇拝 の 念 で 語った。
神父 が 息子 の 折れた 腕 を 治してくださった と 彼女 は 言った。 干ばつ の 中 で 雨 を 呼び 下ろした。 死んだ 男 の 犬 を 生き返ら せた、 そして その後 に 信じる よう に なった、 と。
エド は 器 を 受け取り、 何 も 言わなかった。
しかし 隣 に 立つ 男 が、 目 を 輝か せながら 静か に、 神父 は 亡くなった 娘 を 復活 さ せる と 約束 してくれた と 付け加えた 瞬間、 エドワード は 動き を 止めた。 熱病 で 奪わ れた 娘 が レト の 光 の 中 で 再び 歩くと、 証人 の 前 で 約束 さ れた のだ と。
「 復活 さ せる」 と 彼 は 言った。
「 ええ。 以前 に も 行わ れています。 東 区 の 少年 が ――」
「 実際 に 復活 を * 見た * 人 は いる の か?」
男 の 顔 が 傷ついた ような 表情 に 変わった。「 神父 は 嘘 を つかない」
エド は 器 を 返した。 その 表情 から は 何 も 読み取れなかった。「 もちろん そうだ」 と 彼 は 言って 歩き出し、 アルフォンス が 隣 に 並び、 二 人 は しばらく 何 も 言わなかった。
「 兄さん」
「 わかってる」
「 まさか と 思うけど ――」
「 確かめ に 行く こと に なった、 そういう わけだ」
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レト 教会 の 前 の 広場 は 二 人 が 到着 した 頃 に は すでに 人 で 溢れており、 コーネロ 神父 が 見せた もの は、 エドワード が 認めなけれ ばならない ほど、 錬成 を 一 度 も 見た こと が ない 者 にとって は 確か に 印象 的な ものだった。
神父 は 砂漠 の 夕焼け 色 の ローブ を 纏い、 段上 に 両 腕 を 挙げながら 立ち、 信者 たち の 後ろ の 方 まで 声 が 届いていた。 大柄で、 自ら の 重 さ に 慣れている ような 人物 で、 長年 かけて 聴衆 を 読む 術 を 身 に 付けた こと が 見て とれる 小さな 目 が、 用心深く 群衆 を 追っていた。 右手 の 指輪 が 光 を 受けていた。 金 の 台座 に 深い 赤色 の 石。
次に 神父 が した こと。 彼 は 崩れかけた 教会 の 壁 に 両手 を 押し 当て、 壁 は 再建 さ れ、 石 が 石 へ と 積み重なり、 モルタル が 水 の よう に 流れた。 群衆 は 息 を 飲み、 泣き崩れ、 膝 を ついた。 続いて 小さな 檻 に 近づいて 開けると、 中 に いた 雀 が、 証人 たち の 前 で 三 日間 死んで 冷たく なっていた に も かかわらず、 羽 を 広げて 飛び立った。
歓声 は 市場 の 屋台 を 揺らす ほど 大きかった。
エド は 腕 を 組んで 少し 目 を 細めながら 後ろ から 見ていた。「 錬成だ」 と ほとんど 口 を 動かさず に 言った。
アル が 身 を 屈めた。「 壁 は そうだ ね。 でも 鳥 は ――」
「 鳥 もだ。 細胞 の 再 構成 速度 を 制御 している。 十分な 力 が あれば 生体 物質 を 一種 の ――」 エド は 言いかけて 止まり、 指輪 が 再び 光 を 受ける の を 見た。「 あの 指輪だ」
「 石 か?」
「 赤色。 あの 特定 の 色合い」 彼 の 胸 の 中 で 何 か が 締め付け られる の を 感じた。 興奮 と、 重要すぎる もの に 近づいた とき に 生じる 特有 の 吐き気 の 間 に ある 何 かだった。「 反応 する な」
「 反応 してない」
「 肩 が 反応 している」
アル は 意識 して 背筋 を 伸ばした。
石 が 鍵だった。 そうでなけれ ばならなかった。 壁 の 錬成 は 一つ の こと に 過ぎない。 * 生きている 生物 * に対して 保存 の 法則 を 回避 する こと は まったく 別 の 話であり、 本来 は 不可能な はず の ことだった。 それでも 雀 は 今、 頭上 を 旋回 していた。 小さく、 生きていて、 等価 交換 の 法則 など まるで 気 に していない 様子 で。 神父 が 指輪 に 持っている その 石 が、 錬成 によって 課さ れる はず の 代価 を 吸収 していた。 緩衝 材 として 機能 していた。 触媒 として。
賢者 の 石。
エド の 心 は 複雑な 動き を した。
彼 は 顔 を 静か に 保った。「 教会 の 中 に 入る 必要 が ある」 と 彼 は 言った。
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少女 は 二 人 が 見つけた 時、 祈っていた。
彼女 は 身 廊 の 前方 の 方 の 長椅子 に 跪いていた。 高い 窓 から 砂埃 の ような 光 の 柱 が 差し込み、 石 の 床 の 上 に 落ちて、 何 か 宗教 的な こと が 示さ れている か の ようだった。 若かった。 エド と 同年代 か、 一つ 上 ほどで、 暗い 目 と 短く 刈り込んだ 髪、 崩れない よう に 全力 で 集中 する こと によって 生まれる 種類 の 静けさ を 持っていた。
二 人 は 彼女 が 祈り終える まで 待った。
「 邪魔 して ごめん」 アル が 言った。 兄 より も 礼儀 が あった からだ。
彼女 は 顔 を 上げた。 泣いていた か、 最近 泣いていた か の どちら か で、 表情 を 整え直して それ を 保とう と している 人物 の 注意深い 無表情 を 持っていた。 鎧 を 見て まばたき した が、 驚かなかった。 リオール の 人々 は 奇跡 を 受け入れる こと を、 どうやら 学んでいたらしい。
名前 は ロゼ と 言った。 静かな 自信 を 持って そう 言い、 エド が 自己 紹介 を すると、 温か さ と は 言い 難い 種類 の 認識 を 持った 目 で 彼 を 見た。
「 エルリック 兄弟」 と 彼女 は 言った。
「 知っていた か」
「 国家 錬金術 師 の 動向 を 追っている 者なら、 鋼 の 錬金術 師 の こと を 聞いた こと が ある」 彼女 の 声 の 中 に、 その 称号 を 褒め 言葉 で は なく 分類 の よう に 感じ させる 何 か が あった。「 コーネロ 神父 の 奇跡 の こと で 来た んでしょう」
「 錬金術 と 奇跡 は 同じ 領域 に 共存 しない 傾向 が あるから 来た」 と エド は 言った。
彼女 の 顎 が 上がった。「 あなた が 錬金術 と 呼ぶ もの と コーネロ 神父 が さ れる こと は 全く 異なります。 科学 に は 限界 が ある。 レト の 力 に は 限界 が ない」
エド は 口 を 開けた。 アル が 長い 練習 の 末 に 身 に 付けた 穏やか さ で、 兄 の 肩 に そっと 手 を 置いた。
「 神学 を 議論 し に 来た わけ じゃない」 アル は 言った。「 ただ お 会いし たい だけです。 神父 の 力 が あなた が 信じる ものだ と したら、 会話 が それ を 脅かす こと はないでしょう」
ロゼ は しばらく 二 人 を 交互 に 見た。 彼女 の 悲しみ は、 悲しみ が どの ような もの か 知っている 者 に は 読み取り にくい もので は なかった。 エド は 望んでいない 形 で 悲しみ の 見え 方 を 知っていた。 一般 的な 喪失 の 霧 で はなく、 特定 の 人 を 失い、 まだ その 人 が 戻ってくる こと を 期待 する の を やめ られない 人 の、 的 を 絞った ような 苦悩 が 見て とれた。
「 聞いてみる こと は できます」 と 彼女 は ついに 言った。「 神父 は 面会 に 寛大です」
彼女 は 補佐 役 を 探し に 行った。 クレイ という 痩せた 男 で、 エド の 軍 の 懐中時計 を、 微かな 驚き の 表情 で 見た。 エド は その 男 が 去る の を 見ながら、 状況 に対する 自分 の 判断 の どこ か で 扉 が 閉まる の を 感じた。
「 彼女 は 誰 か を 失った んだ ね」 アル は 静か に 言った。
「 わかってる」
「 恋人だ と 思う。 あの 様子 から ――」
「 わかってる、 アル」
二 人 は 待った。 香 の 匂い は 味 として 感じ られる ほど 強かった。
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クレイ は ロゼ を 連れず に 戻ってきて、 三 人 の 男 を 連れており、 彼ら の 手 は すでに 武器 の 上 に あり、 背後 の 扉 が 意図 的で は ない 訳 が ない 音 を 立てて 閉まった。
エド は 鼻 から 息 を 吐いた。
「 コーネロ は 面会 できない と 言っている」 クレイ は 言った。 その 声 は、 完全 に は 確信 できない 権威 を 投影 しよう と 懸命 に 努力 していた。
「 それ は 残念だ」 エド は 動かず に 言った。
「 一緒 に 来てもらう 必要 が ある」
「 そう か」
最初 の 男 が 彼 に 突進 した。
続いた こと は 短く、 エルリック 兄弟 以外 の 全員 にとって やや 気まずい ものだった。 エド は これ 以上 戦い を おもしろい と 感じる の を やめてしまう ほど 多く の 戦い を 経験 した 人物 の、 特有 の 無駄 の な さ で 動いた。 身 を 屈め、 勢い を 利用 し、 力 が 必要 に なった 時 に は、 義手 の 腕 が それ を 予想 外 の 量 で 提供 してくれる こと を 相手 が 発見 する こと に なった。 七 フィート の 鎧であり、 その 物理 的な 存在 だけ で 大抵 の 対立 を 本格 的 に 始まる 前 に 終わら せる こと が できる アルフォンス は、 残り の 二 人 を 穏やかな 徹底 ぶり で 処理 し、 彼ら は 石 の 床 に 座ら せ られて、 ぼんやり として 自分 の キャリア 選択 について 哲学 的 に 再考 しながら その 場 に 残さ れた。
クレイ は、 なぜ か まだ 息 を している 鎧 の 空虚な 面当て と 向き合っている 間 に、 武器 を ほとんど 引き抜けず じまいだった。
「 神父 に、 ぜひ お話し したい と お伝え いただければ」 アル は 丁寧 に 言った。
「 わ ―― はい」 クレイ は 言った。「 そう します」
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コーネロ は 自ら 現れた。
彼 は 権力 の パフォーマンス を 長年 完璧 に した 人物 の 練り上げ られた 重々し さ で 教会 の 中 を 歩いてきた が、 エド は その 目 の 奥 に ある 計算 を 今や 見て とれた。 素早い 見極め、 口元 の わずかな 緊張。 指輪 は 手 に 嵌 まっていた。 赤い 石 が ろうそく の 光 を 受けていた。
「 鋼 の 錬金術 師 か」 コーネロ は 言い、 まるで がっかり する 発見 を 口 に する か の よう に 聞こえた。
「 あの 指輪だ」 エド は 前置き 抜き に 言った。「 赤い 石。 それ を 使って 錬成 を 補強 している。 本来 自分 に 返ってくる はず の 代価 を 吸収 さ せているから、 どんな 錬金術 師 に も できない はず の 生体 に関する こと が できる。 賢者 の 石 か、 それ に 近い ものだ。 それ を 使って、 もっと ましな 扱い を 受けるべき 人々 に 向けて 予言 者 を 演じている」
コーネロ は しばらく 彼 を 見た。
「 かわいい 子だ ね」 と 彼 は 言った。「 熱 に 浮かされた 想像 力 を 持っている ようだ」
「 非常 に 正確な 想像 力 を 持っている」
神父 が 先 に 動いた。 ロゼ が 脇 扉 から 現れた。 見ていた か、 聞いていた か、 呼ば れた の か。 エド に は 確信 が なく、 確認 する 時間 も なかった。 コーネロ の 声 が 温かく も 捕食 的な 何 か へ と 変化 し、 今 は エドで はなく ロゼ に 向けて 語りかけていた からだ。
彼女 の 恋人 の 名前 を 口 に した。 まるで 香 の よう に 空中 に 漂わ せた。
少年 の 復活 は 自分 の 力 の 及ぶ ことだ と 言った。 レト の 計画 の 中 に ある と 言った。 忠実 に 仕える 者 は 忠実 に 答え られる、 そして 彼女 に 必要な の は、 ただ この 一つ の 小さな こと、 この 一つ の 献身 の 行為 だけで、 それ は クレイ の 銃 を 取る ことであり、 ほら、 ここ に ある、 若い 侵入 者 に、 特定 の 問い は 問わない 方 が いい と 思い出さ せる ことだ、 と 言った。
ロゼ の 顔 は 一 秒 の 間 に 三 種類 の 苦悩 を 通り抜けた。
エド は それ が 起きる の を 見て 理解 し、 賢者 の 石 と は 何 の 関係 も なく、 悲しみ を 道具 として 使う こと の 意味 に 関わる 冷たく 的 を 絞った 明確 さ で コーネロ を 憎んだ。
「 ロゼ」 と 彼 は 言った。
彼女 は 撃った。
射撃 は アル の ヘルメット を かすり、 石 の 床 の 上 を 響きながら 転がり、 六 フィート 先 に 止まった。 鎧 は 立っていた 場所 に 立っていた。 ヘルメット が なくなると、 喉 当て の 上 に は 空気 しか なく、 頭 が あるべき 場所 を ろうそく の 光 が 通り抜け、 照らす もの を 見つけ られない でいた。
アルフォンス は 身 を 屈め、 ヘルメット を 拾い上げ、 元 の 位置 に 戻した。
ロゼ の 手 が 震えていた。 銃 が 忘れ られた か の よう に 手 から 垂れていた。
「 中 に 誰 も いない」 エド は 静か に 言った。「 彼 は 鎧 の 中 に いる わけ じゃない。 今 の ところ、 鎧 が 彼 そのものだ。 内側 に 血 で 描か れた 錬成 陣 が あって、 それ だけだ。 それ が 俺 たち が 救う こと が できた すべてだ」
コーネロ の 落ち着き は 醜い もの に 崩れ落ちていた。「 人体 錬成」 と 彼 は 言い、 その 言葉 は 告発 と いう より 勝利 の 色 を 帯びていた。 欲しい もの を 見つけた 男 の 口調 で。「 軍 は お前 が これ を した こと を 知っている か? 軍 が 最も 誇り に している 鋼 の 錬金術 師 が、 究極 の 禁忌 を 犯した と?」
「 軍 は すべて を 知っている」 エド は 言った。 重要な 意味 において ほぼ 真実だった。「 俺 たち は お前 の 石 の こと で 来ている」
「 お前 は 私 の 持っている もの が 欲しい わけだ」 コーネロ は 言った。「 当然だろう。 だが やる わけ に は いかない」 彼 は 手 を 挙げ、 指輪 が 輝き、 祭壇 の 奥 の 扉 から、 ロゼ が 後ずさり して 言葉 と も 言えない 音 を 喉 から 出さ せる もの が 現れた。
キメラ は 大きかった。 それ が 最初 の ことだった。 二 番目 は 動き 方 が おかしい ことだった。 合わない 部品 から 作ら れた 生き物 の、 液体 の ような 不自然 さ で、 歯 が ない はず の 場所 に 多すぎる 歯 が あり、 あるべき 場所 に 少なすぎる 歯 が あった。 哀れ に 見える かも しれない 不幸 そうな 動き で、 しかし すぐ に 二 人 を 殺そう と していた から、 哀れむ 余裕 は なかった。
最初 に エド に 向かった。
爪 が 左 脚 に 当たり、 金属 と 金属 が ぶつかる 音 が した。 義足 の 鋼鉄 が、 本来 は 内臓 を 損傷 さ せる はずだった 攻撃 を はじき返した からだ。 生き物 は 一瞬 戸惑って 止まった。 右腕 に 噛み付くと、 歯 は 同じ 抵抗 に 出会い、 義手 に ぎりぎり と 食い込む 音 が ロゼ を 身震い さ せた。
エド は、 論争 に 勝った が 特に 喜ばしく も ない 男 の 表情 で、 それ を 見下ろした。
「 兄さん」 アル は 注意深く 言った。
「 見えてる」
彼 は 両手 を 打ち合わせた。 陣 なしで、 ロゼ は 気づいた。 何 も 描か れず に、 掌 を 合わせて 床 に 押し 当てると 石 が 柱 と なって 立ち上がり、 キメラ を 捕えて 向き を 変え させた。 獣 は 壁 に ぶつかって 頭 を 振り、 エド は すでに 動き、 回り込みながら、 力 以外 の 何 か を 探していた。
力 は 必要 なかった。 義手 が キメラ の 持てる すべて に 耐え、 やがて キメラ は 彼 を 傷つける 方法 を 使い果たした。
コーネロ は 切り札 が 失敗 する の を、 再 計算 を している 男 の 表情 で 眺めていた。
「 彼女 は 理解 する 必要 が ある」 エド は コーネロ にで は なく 言った。 銃 を 垂らしながら 涙 を 浮かべて、 希望 が 別 の 何 か へ と 変質 していく 表情 で 立っている ロゼ に 向けて。「 彼 は あなた の 恋人 を 連れ戻す こと が できない。 誰 に も できない。 俺 自身 が 試みて、 宇宙 は その 考え を どう 思う か を 俺 に 教えてくれた。 戻ってきた もの は 母 で は なかった。 トリシャ・ エルリックである こと は 決して あり得なかった。 これ が そういう ことだ」 彼 は 腕、 脚、 兄 の 魂 が 宿る 盗ま れた 金属 を 示した。「 それ が 真実 が 求める 代価だ」
ロゼ は 何 も 言わなかった。 その 顔 は 複雑で 内密な 何 か を していた。
コーネロ の 目 は とても 静か に なっていた。 価値 ある もの を 手渡さ れた 男 が それ を 聞く よう に、 用心深く、 記録 し、 どう する か を 決めながら 聞いていた。
「 感傷 は もう 十分だ」 神父 は 言い、 手 が 光 を 放った。
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二 人 は 走った。
小さく 頑固で、 しばしば 自分 より 大きい 敵 を 抱えながら 生きてきた 年月 の 中 で、 エドワード が 発展 さ せた 原則 が あった。 走る こと は 後退 で は なく * 陣地 変換 *であり、 地盤 を 守る こと に 固執 する 男 は、 しばしば その 地盤 に 埋葬 さ れる 男だ、 という ことだ。 ロゼ の 腕 を 掴み、 アル が 後方 を 守り、 錬成 さ れた 石 が 後ろ の 壁 を 切り裂く 音 を 聞きながら 教会 の 裏 の 階段 を 駆け 上がった。
放送 機材 が 置か れた 上層 階 近く の 廊下 に 出ると、 エド は 心拍 が 落ち着く まで 考える ため に 足 を 止め、 機構 が 意図 さ れた 構成 を 見つけた 時 の 特有 の 満足 感 と共に 何 か が はまり込んだ。
「 アル」 と 彼 は 言った。
「 うん?」
「 ロゼ を 外 に 連れて行け。 彼女 に 知る 必要 が ある こと を 話してあげてくれ」
「 * 私 * が 知る 必要 が ある こと って 何?」 ロゼ は 要求 する よう に 言った。
「 すべて の こと」 アル は 言った。 七 フィート の 空 の 鎧 から 来るから こそ 重み を 持つ 穏やか さ で。「 兄 が 今 あなた に 言った こと すべて を、 もっと ゆっくり と、 なぜ それ が 真実な の か を 説明 する 部分 も 込めて」
彼 は 彼女 を 外 の 階段 へ と 導いた。 彼女 は 従った。 ただ 一 度 だけ エド を 振り返って、 エド は すでに 別 の 方向 へ 動いていた。
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外 で、 教会 の 影 の 中 に、 アルフォンス は 石 の 塀 に 両 膝 の 間 に 手 を 組んで 座り、 彼女 に 話した。
リゼンブール の 家 と 雨 と、 持てる すべて で 描いた 陣 の こと を 話した。 あらゆる 本、 あらゆる 年月 の 準備、 知識 と 悲しみ の 全 相続 財産 を 一夜 に 押し込んだ こと を。 錬成 が 歪み、 世界 が 間違った 方向 に 進んだ 瞬間 の こと を、 その 間違った 世界 で 見た もの を、 そして その 見る こと の 代償 として 真理 が 二 人 から 奪った もの を 話した。
母 の 家 の 床 を ずりながら 現れた もの の こと を 話した。 正しい 素材 で 作ら れ、 おおよそ 正しい 配置 に 並べ られた が、 トリシャ・ エルリック では なく、 一 度 も そうで はなく、 そうであり 得なかった もの の こと を。
「 魂 は 構成 要素 で は ない」 と 彼 は 言った。「 集めて 戻す こと が できる ような もの じゃない。 連れ戻せる の は すべて その他 の ものだ」 少し 止まった。「 あなた が 何 を 望んでいる か は わかる。 どんな 感覚 かも 正確 に わかる。 でも、 どんな 石 を 使って も 不可能な ことだ」
ロゼ は しばらく 黙っていた。
「 神父 は 約束 してくれた」 と 彼女 は とても 静か に 言った。
「 ええ」 アル は 言った。「 してくれました ね」
---
コーネロ が エドワード を 見つけた 場所 は、 最も 見つけて ほしくない 場所だった。 放送 卓 に 足 を 上げ、 マイク を 軽い 興味 を 持った 表情 で 眺めながら 座っている エドワード を。
神父 は 出入口 で 止まった。
「 ずっと 不思議だった んだ が」 エド は 世間 話 を する よう に 言った。「 実際 に 賢者 の 石 を 持っている 人間 が、 なぜ わざわざ こんな こと を する んだろう。 教会、 ローブ、 ラジオ 放送。 そんな 力 が あるなら、 なぜ 信者 が 必要な んだ?」
コーネロ は 彼 を 観察 した。 少年 の 姿勢 は 罠 を 示唆 していた が、 その ずうずうし さ、 机 の 上 の 長靴、 半分 閉じた 金色 の 目 は、 真 の 好奇 心 を 示唆 していた。 そして 真 の 好奇 心 は、 コーネロ が 生涯 を かけて 武器 として 使ってきた ものだった。 その 使い方 を 理解 していた。
彼 は 部屋 に 入った。
「 力 に は 多く の 形 が ある」 神父 は 言った。「 石 は 俺 に 制限 の ない 錬成 を 与える。 しかし 軍隊 に は 兵士 が 必要であり、 兵士 に は 信仰 が 必要で、 信仰 は ――」 彼 は 寛大 さ を 表現 する つもりだった のだろう 身振り で 両手 を 広げた。「 信仰 は 俺 が 作り出せる ものだ。 レト を 自分 の 命 より 愛する 信者 の 群れ。 祈り を 武器 の 代わり に 持って 戦場 に 歩み 込み、 その 機会 に 感謝 する 男 と 女 たち。 それで、 いかなる 量 の 錬金術 的な 力 でも 成し遂げ られない こと が できる。 この 国 を 解体 して、 俺 の 望む 形 に 組み直す こと が できる」
「 クーデターだ」 エド は 言った。
「 改革だ」
「 自分 を 信頼 する 人々 を 利用 して」
「 * 役に立つ * 人々 を 利用 して」 コーネロ は 言った。 温か さ は 声 から 消えていた。 それ を 捨てる こと は 実は 安堵だった。「 悲しみ と 信仰 は 優れた 道具 を 作る。 悲しみ を 作り出す わけで はない。 ただ ――」
「 収穫 する」 エド は 言った。「 そうだ な」 彼 は 机 から 足 を 下ろして 椅子 の 中 で 背筋 を 伸ばし、 怒り で も 軽蔑 で も なく、 どちら より も 決定的な 平坦 さ へ と 表情 が 変化 した。「 それ は 問題 に なる。 お前 に対して 特定 的 に。 なぜなら ――」 彼 は マイク に 手 を 伸ばして 軽く 金属 の 指 で 叩いた。「 これ は 過去 六 分間 放送 さ れていた からだ」
コーネロ は 動き を 止めた。
「 街 全体 が 聞いた」 エド は 言った。「 お前 の 改革、 おめでとう」
一瞬 神父 は ほとんど 学術 的な 表情 を した。 どこ で 計算 が 正確 に 狂った か を 確認 する ため に 一連 の 誤り を 振り返る 男 の 表情。 それから 表情 は より 剥き出し の 何 か に 崩れ、 指輪 が 輝き、 空気 を 曲げ 壁 を 揺らす ほど の 力 で 錬成 が 行わ れた。
そして 反動 が 来た。
反動 は いつも、 源 と なる 素材 の 限界 を 超えた 時 に 来る。 突然 に、 容赦なく、 解剖 学 的 に 特定 的 に。 コーネロ は 叫んだ。 腕 が 最初 に 異常 を きたし、 手 が 拡大 し、 指 が 融合 して 変形 し、 石 が 余剰 エネルギー を どこ に 振り向ける か について 創造 的な 判断 を 下した こと を 示す 形 で 四肢 全体 が 再 構成 さ れた。 そして それ は 広がった。 いつも 広がる よう に。 教会 の 段上 で 石壁 を 再建 し 雀 を 復活 さ せた 男 は、 かなり の 声量 で、 等価 交換 の 間違った 側 に 立つ と は どういう こと か を 発見 する 羽目 に なった。
残った もの は コーネロ と 呼ぶ こと が できた。 善意 に 解釈 するなら。
エド は それ を 三 回 打った。 十分だった。 醜 怪な 形 は 倒れて 動かなく なり、 エド は その 上 に 屈み込んで、 かつて 指だった もの から 指輪 を 外して 光 に かざした。
石 は 暗く なっていた。 手 に 持っている 間 に さらに 暗く なり、 そして 崩れた。 劇的 に でも、 特別な 結末 の 感覚 を 伴って でも なく。 ただ、 一 度 も それ が 主張 していた もので は なかった ものの、 静かな 溶解 として。
彼 は 掌 の 中 の 塵 と共に しばらく 座っていた。
「 偽物だ」 と 彼 は 誰 に と も なく 言った。「 もちろん そうだった」
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ロゼ は 外 で 待っていた。 銃 が 手 の 中 に あった。 混乱 の 中 の どこ か で 見つけた か、 持ち続けていた か、 取り戻した か は 重要でなかった。 重要な の は、 銃 が エド に 向け られていた ことで、 何 か 恐ろしい こと を しよう と 決意 して 動けば その 決意 から 揺り 戻さ れる 可能 性 が ある ため、 非常 に 静止 しながら 保た れている ような 特定 の 安定 さ で。
「 石 を」 と 彼女 は 言った。「 渡しなさい」
「 言っただろう ――」
「 嘘 を ついた。 それ を 壊して あなた が 使える よう に。 お母さん に 使える よう に」
エド は 銃 を 見て、 次に 彼女 の 顔 を 見て、 次に 掌 の 空 の 器 を 見た。
「 俺 の 母 は」 と 彼 は 言った。「 死んでいる。 改善 できる 悪い 状況 に いる わけ じゃない。 いなく なった、 ロゼ。 あなた が 愛した 人 は いなく なった。 石 は、 本物 で も、 あなた が 失った もの を 返す こと は できない。 あなた に は 彼 の よう に 見える もの が 返ってくる だけで、 それ は より 悪い ことだ。 そう は 感じない こと は わかる。 完全 に 理解 している。 でも より 悪い ことだ」
彼女 が 見 られる よう に 指 を 広げた。
「 取る もの は 何 も ない」 と 彼 は 言った。「 何 も 残っていない」
彼女 は 銃 を 下げた。 敗北 して という わけで はなく、 本当に 使う つもり は なかった と 気づいた 時 に 何 か を 下げる ような 形 で。 下げて、 それから 膝 が 折れ、 教会 の 石段 に 座り込んで 顔 を 手 に 埋め、 泣く と も 言えない、 他 の 何 と も 言えない 音 を 立てた。
「 どう すれば ――」 彼女 は 止まった。 もう一度 試みた。「 今 から 何 を すれば いい の?」
エド は しばらく 黙っていた。
「 わからない」 と 彼 は 言った。「 それ は お前 が 自分 で 考える 部分だ」 彼 は 彼女 を 見下ろした。 うなだれた 頭 の 頂、 靴 の 塵、 行き詰まった 人物 の 特有 の 姿勢 を。「 でも 足 が ある。 俺 が 見る 限り いい 足だ。 準備 できた 時 に いつ でも、 その 足 で 立ち上がれる」
彼 は 彼女 の 脇 を 通り、 段 を 下りて、 弟 が 待っている ところ へ 歩いた。
アル が 隣 に 並んで 歩き始めた。 二 人 は しばらく 黙っていた。
市場 の 方角 から 聞こえてきた。 群衆 が 動く 音 が。 喜んでいる わけで も、 崇拝 している わけで も なく、 だまさ れていた こと を 発見 した 人々 に 特有 の 形 で 怒り狂っていた。 その 音 は、 その 経験 を 楽しまない こと に なる 岸 に 向かう 潮 の よう に 教会 へ と 向かっていた。
「 コーネロ は?」 アル が 聞いた。
「 生きている。 かろうじて。 そして 偽物 の 石だった。 本物 は まだ どこ か に ある」
「 振り出し に 戻った わけだ」
「 振り出し に 戻った」 エド は 確認 した。 疲れていた。 持続 的な 戦闘 の 後 に 常に 起きる よう に、 義肢 の 接合 部 が 鈍い 語彙 で その 不満 を 伝えながら 痛んでいた。「 ここ に ある 可能 性 は 最初 から 低かった。 こんなに 簡単だった こと はないだろう と 思っていた」
「 わかってる」
二 人 は 駅 に 向かって 歩いた。 背後 で リオール の 審判 の 音 が 大きく なっていった。 教会 の 塔 の 鐘 は 今 は 沈黙 していた。 ラジオ は 放送 を 止めていた。
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内陣 の 奥 の 間 で、 コーネロ は、 まだ 変形 し、 まだ 息 を しながら、 まだ 尊厳 の 残滓 に 縋りながら、 本能 の 向く まま に 立ち上がり、 常に 最も 安心 感 を 覚えた 場所、 金 が 保管 さ れており、 計画 が 立て られており、 つい ほぼ 二 時間 前 まで、 未来 が 真に 手 の 届く ところ に ある よう に 感じ られた 部屋 へ と 這っていった。
女 が 待っていた。
ロゼ では なかった が、 偶然 かも しれない 形 で 暗い 目 を していた。 黒い 服 を 着ていた。 隣 に は 非常 に 幅 の 広い 男 が 立っており、 コーネロ を、 何ら 比喩 的な ところ の ない、 純粋で 単純な 食欲 の 表情 で 見ていた。
「 まあ」 と 女 は 言った。 契約 が 締結 さ れる 時 の ような 声 で。「 かなり 散らかしてくれた わ ね」
コーネロ は 彼女 を 凝視 した。 変形 した 腕 が 疼いた。「 お前 は 誰だ?」
「 石 を あなた に 渡した 者 よ」 と 彼女 は 言った。「 偽物 の 石 を、 当然 ながら。 ここ で 不和 の 種 を まき、 喜んで 大義 の ため に 死ぬ 群衆 を 築く 必要 が あった。 あなた は しばらく の 間、 非常 に 役に立った わ」
「 お前 は ――」 全て が、 常に なるべきだった 形 に 最終 的 に 配置 さ れた 時 に のみ 訪れる 水晶 の ような 明確 さ で、 理解 した。「 俺 を 利用 した んだ」
「 ええ」 と 彼女 は 言った。 彼 の 憤慨 を やや 退屈 に 感じているらしい 穏やか さ で。「 あなた が 彼ら を 利用 した よう に。 実に 対称 的でしょう、 ちゃんと 見れば」
コーネロ は 何 か を 叫んだ。 言葉だった かも しれない し、 複数 の 言葉だった かも しれない が、 判別 は 難しかった。 そして 彼女 に 飛びかかった。 あらゆる 選択肢 が 奪わ れた 時 に 飛びかかる こと が 最後 の 手段だった から。 そして 時に 怒り だけ が、 主体性 に 似た 唯一 残っている ものだった から。
彼女 の 指 が 伸びた。
コーネロ が 最後 に 理解 した の は、 それ が 指でなかった という ことだった。 理解 する こと が 無意味 に なる 寸前 の 瞬間 に。
幅 の 広い 男 は 穏やかな 期待 の 表情 で 見ていた。
「 お 父様 は 喜ば れないでしょう」 と 女 は 言い、 指先 を、 技術 的 に は 申し分 ない が 美学 的 に は 過剰な 仕事 を 評価 する 人物 の 批判 的な 注意 で 調べた。「 資産 を 失ってしまった。 ここ の 下地 は 台無し に なった」
「 食べる?」 と 幅 の 広い 男 は 言った。
「 ええ」 と 彼女 は 言い、 背 を 向けた。「 どうぞ」
彼女 は 窓 に 近づき、 コーネロ が 丹念 に 作り上げた 群衆 が 彼 の 丹念 に 作り上げた 嘘 の 残骸 を 引き裂きながら 動いている 広場 を 見下ろした。 彼ら が 動く の を 眺めた。 あの 悲しみ の すべて、 あの 信仰 の すべて、 あの 役に立つ、 方向付け 可能な 人間 の エネルギー の すべて を。 そして 父 の 計画 について、 長続き する こと を 意図 さ れた もの が 求める 長い 忍耐 について、 エルリック 兄弟 が 今日 その 重要 性 を 知らず に 行った こと について 考えた。
背後 の 音 は それ 相応 の ものだった。
彼女 は ろうそく の 光 が 顔 に 当たる まま に して、 グラトニー が 終える の を 待ちながら、 次に 来る こと について 考えた。