アフリカやアジアの乾燥地帯で昔から育てられてきた穀物「ソルガム」に、アルツハイマー病を防ぐ効果があるかもしれないという研究結果が発表されました。アルツハイマー病は、脳の中に「アミロイドベータ」という有害なタンパク質が集まって塊になり、脳の神経細胞を壊すことで進行します。
研究チームがソルガムから抽出したポリフェノールという成分を人間の細胞に加えたところ、アミロイドベータが塊になるのを防ぐことが分かりました。さらに、細胞の死を約30パーセントも減らすことに成功しました。特に「QL33」という黒い品種のソルガムが、最も強い効果を示したそうです。
この成分は、細胞にエネルギーを与えるミトコンドリアの働きを助ける役割も果たしています。今回の実験は試験管の中だけで行われたため、実際に人間の体でも同じ効果があるかどうかは、これからの動物実験や臨床試験で確かめる必要があります。しかし、将来的にこの穀物が脳を守る新しい治療薬やサプリメントになるのではないかと期待されています。