クロアチアのムリェト島近くのアドリア海で、約1300年前の沈没船から大量の金や宝石が発見されました。水中考古学者たちの調査によって、ルビーやエメラルド、真珠、そして600グラムを超える金が見つかりました。これほどの量の金がビザンツ時代の沈没船から見つかったのは、地中海で初めてのことです。
見つかった宝物の中には、7世紀から8世紀の皇帝の時代に作られた金貨や、珍しい金のベルトの飾り、そして皇帝の肖像が彫られた金の指輪がありました。この指輪は、国の重要な書類にサインをする権限を持った高い身分の役人だけが使えるものでした。船には普通の貿易品がほとんど積まれていなかったため、この船は商人ではなく、特別な身分の人が乗った船だったと考えられています。
この船が沈んだ時代、ビザンツ帝国は戦争や病気などで不安定な時期を迎えていました。しかし、この海域は帝国とイタリアを結ぶ重要な航路でした。研究者は、この沈没船が古代ローマ帝国の終わりと中世への変化を理解するための重要な鍵になると話しています。