22年間、アーセナルはイングランドの王者になる日を待ち続けた。プレミアリーグの優勝トロフィーを手にしてからわずか数日後、このロンドン北部のクラブは、クラブ史上一度も手にしたことのないタイトルまで、あと一試合というところまで来た。
その試合は2026年5月30日土曜日、ブダペストのプシュカーシュ・アレーナで行われる。アーセナルはUEFAチャンピオンズリーグ決勝でパリ・サンジェルマンと対戦する。この舞台がハンガリーで開催されるのは今回が初めてだ。約6万7000人を収容するこのスタジアムは、伝説的なストライカー、フェレンツ・プシュカーシュの名を冠している。
アーセナルにとって、これはクラブ史上2度目のヨーロピアンカップ決勝だ。最初の決勝は2006年にパリで行われ、バルセロナに2対1で敗れるという悲しい結末を迎えた。それから20年後、ミケル・アルテタ監督のもとで、再びチャンスが訪れた。アルテタはかつてアーセナルのキャプテンを務め、2019年12月に監督として戻ってきた。
アーセナルが優勝すれば、同じシーズンにプレミアリーグとチャンピオンズリーグを制する「ダブル」を達成することになる。これを成し遂げたイングランドのクラブは、リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティの3クラブのみだ。
一方、パリ・サンジェルマンは昨季初めてチャンピオンズリーグのタイトルを獲得し、今大会は連覇を狙う。ルイス・エンリケ監督率いるPSGは、準決勝でバイエルン・ミュンヘンを6対5の激戦の末に下し、決勝に進出した。グルジアのフォワード、クビチャ・クワラツヘリアは今大会15試合で10ゴール6アシストを記録し、チームの攻撃を牽引している。
昨季の準決勝ではPSGがアーセナルを破ってタイトルを獲得しており、アーセナルにとってこの決勝はリベンジの機会でもある。アストン・ビラがヨーロッパリーグ、クリスタル・パレスがカンファレンスリーグを制した今季、アーセナルが勝てば、イングランドのクラブがUEFAの主要3大会を同一シーズンに制覇するという前例のない快挙となる。