小さな水生生物であるプラナリアの体の中には、驚くべき秘密が隠されていました。スタンフォード大学の研究チームは、敵が現れると自ら爆発して周りの細菌を退治する、全く新しい免疫細胞を発見しました。研究者はこの細胞を「ラプトブラスト」と名付け、この爆発的な死のプロセスを「ラプトーシス」と呼んでいます。
プラナリアは高い再生能力で知られていますが、別のプラナリアの体を移植されると、激しい拒絶反応を起こして死んでしまいます。この反応を調べていたチェン・チャイ博士らは、体内のホルモンが増えると、ラプトブラストが刺激されて爆発することを発見しました。この爆発はわずか数秒から数分で起こり、1つの細胞が周りの約70個の細胞や大腸菌などを破壊します。
人間の免疫細胞は骨髄で作られますが、ラプトブラストは腺細胞という別のグループに属しています。プラナリアは傷ついてもすぐに体を再生できるため、このような激しい攻撃方法を使うことができます。しかし、人間のように再生能力が低い高等動物は、進化の過程でこの爆発的な防御システムを失ったと考えられています。自然界には、私たちがまだ知らない免疫の仕組みがたくさん隠されているのです。