アメリカのフロリダ州で、今年3人目となる「人食いバクテリア」による死亡者が確認された。州の保健当局によると、8月中旬までに「ビブリオ・バルニフィカス」という細菌への感染が17件報告されている。この細菌は5月から10月にかけての暖かい時期に、川の水と海の塩水が混ざり合う場所で増殖する。
最初の死亡者は大西洋側のパームビーチ郡で確認され、2人目は内陸のマリオン郡、3人目はメキシコ湾に面したベイ郡で亡くなった。この細菌は皮膚の小さな傷口から体内に侵入し、毒素を出して周りの細胞を急速に破壊する。感染すると、突然の発熱や激しい寒気、皮膚の水ぶくれなどが現れる。重症化すると、命を救うために手足を切断しなければならないこともある。感染した人の約5人に1人が亡くなっている。
免疫力が低下している人や、肝臓の病気、糖尿病などを持つ人は特に危険が高まる。また、傷口からだけでなく、生の牡蠣などの貝類を十分に加熱せずに食べることも感染の原因となる。専門家は、貝をしっかり茹でるか蒸すことで危険を防げると説明している。
近年、地球温暖化の影響で海水温が上昇しており、この細菌が生息できる地域が毎年北へ広がっている。科学者たちは、この見えない脅威が温暖化とともに拡大していると警告している。