ベルギー東部にある「高い湿原(ホーエ・フェン)」は、普段は湿った美しい自然保護区だが、激しい猛暑によって史上最大の山火事に見舞われた。金曜日に気温が37度近くまで上がると火災が発生し、日曜日までに約3000ヘクタールが焼失した。乾燥した泥炭が燃えているため、消火活動は非常に困難になっている。
煙と風向きの変化により、ベルギーの町から約600人の住民が避難した。火はドイツの国境近くまで迫り、ドイツの観光地モンシャウでも一部の住民が避難を余儀なくされた。ベルギー、ドイツ、ルクセンブルク、オランダから250人以上の消防士が集まり、欧州連合(EU)の支援で消火ヘリコプターなども投入されている。
この災害は、地球温暖化によるヨーロッパ全体の危機の一部に過ぎない。フランスでは猛暑で原子力発電所が停止し、イタリアでは牛が暑さで弱っている。フランス南部やスペイン、ギリシャでも大規模な山火事が発生し、多くの犠牲者や避難者が出ている。
専門家によると、湿原の泥炭は数百年かけてできたものであり、この自然が元に戻るには数十から数百年の時間がかかる可能性があるという。