地球の深い場所にある液体の金属の流れが、これまでの予想とは違う動きを見せ、科学者たちを驚かせています。
地面から約2200キロメートル下には、地球の外核と呼ばれる場所があります。ここには溶けた鉄の海があり、地球の磁場を作っています。この磁場は、太陽から来る危険な風から地球を守るバリアのような役割を持っています。
これまでは、外核の流れは主に西向きで、安定していると考えられていました。しかし、2010年に太平洋の下にある液体の鉄の流れが、突然西向きから強い東向きに変わったことが新しい研究で分かりました。これは外核全体の流れの約5パーセントに影響を与えるほどの大きな変化でした。
エディンバラ大学の研究者であるフレデリック・ダール・マドセン氏は、この変化が地球の深い場所の謎を解く新しい鍵になると話しています。研究チームは、人工衛星のデータを使って地球の磁場の変化を詳しく分析しました。特に欧州宇宙機関の衛星「スウォーム」が、地球の奥深くから来る磁場の信号を正確に捉えるのに役立ちました。
この東向きの流れは2020年ごろに最も強くなり、その後は遅くなっています。科学者たちは、この変化が一時的なものなのか、それとも繰り返されるサイクルの一部なのかを調べるために研究を続けています。