第152回ケンタッキーダービーのほとんどの時間、ゴールデンテンポは18頭立ての最後尾を走っていた。有力馬たちが先頭を争う中、誰もこの馬に注目していなかった。
しかし、チャーチルダウンズの長い直線コースで、騎手のホセ・オルティスが馬に指示を出した。ゴールデンテンポは一気に後方から抜け出した。
単勝23倍の低評価馬だったゴールデンテンポは、2026年5月2日に行われた第152回ケンタッキーダービーで2分2秒27のタイムで優勝した。この勝利により、調教師のシェリー・ドヴォーは同レース152年の歴史で初めて優勝した女性調教師となった。
ドヴォーはレース後、「世界中の女性の代表になれたことが嬉しい。私たちは志を持てば何でもできる」と語った。
女性調教師がダービーに馬を出走させたのは歴史上わずか18例しかなく、これまでの女性調教師の最高成績は1992年にシェリー・ライリーが記録した2着だった。その記録は34年間破られていなかった。
レースでは、兄イラッド・オルティス・ジュニアが騎乗するレネゲードを弟のホセが差し切るという兄弟対決も話題となった。ホセにとって12回目のダービー挑戦でついに初優勝を果たした。
3着には70倍の低評価馬オチェリが入り、1ドルの勝ち馬券は48.24ドルの払い戻しとなった。総賞金は500万ドルで、優勝賞金は310万ドルだった。