南極で活動する国際研究チームが、4年にわたる厳しい作業の末、約2800メートルの深さから氷の柱(アイスコア)を掘り出すことに成功した。この氷には、120万年前の地球の空気が閉じ込められている。
作業が行われたのは、標高3200メートルにある「リトルドームC」という非常に寒い場所だ。夏でも平均気温はマイナス35度まで下がる。イギリス南極観測所のロバート・マルバネイ博士によると、古い氷が地球の熱で溶けない特別な場所を探すのは、とても難しかったという。
このプロジェクトは「ビヨンドEPICA」と呼ばれ、ヨーロッパ10カ国の研究機関が協力している。氷の中に残された小さな空気の泡を調べることで、大昔の二酸化炭素やメタンの量を正確に知ることができる。
科学者たちが特に注目しているのは、約100万年前に地球の気候の周期が変化した理由だ。この氷のデータは、未来の地球温暖化の予測に役立つと期待されている。現在、二酸化炭素の濃度は過去120万年のどの時代よりも高くなっている。研究者は、未来を知るために過去の気候を深く理解する必要があると話している。