インテルの新しい最高経営責任者は、次世代の製造技術「14A」に外部の顧客がつかなければ、最先端の半導体製造から撤退する可能性があると、長い間警告し続けていた。
そんな状況が、4月22日に一変した。イーロン・マスクはテスラの第1四半期決算説明会で、新たに建設予定の大規模チップ工場「テラファブ」にインテルの14Aプロセスを採用すると発表した。「14Aは正しい選択であり、インテルとは良好な関係を築いている」とマスクは述べた。これにより、テスラはインテルの最新プロセスを採用する初めての主要な外部顧客となった。
市場の反応は大きかった。マスクの発言当日、インテルの株価はわずかしか上がらなかったが、翌日インテルが自社の決算を発表すると、時間外取引で約20%急騰し、2000年代のドットコムバブル以来の高値に迫った。インテルの第1四半期売上高は約136億ドルで、市場予想の約124億ドルを上回った。
テラファブはテキサス州オースティンに建設される予定で、テスラ車両や人型ロボット「オプティマス」向けのチップと、宇宙関連のAIデータセンターという2つの施設で構成される計画だ。スペースXが大量生産を担当する予定で、マスクのAI企業xAIも関係者として名前が挙がっている。
初期の試験ラインだけで約30億ドルの費用がかかると見られており、最終的な目標はインテルのCEOリップ・ブー・タンにとって大きな救いとなっている。