2024年10月、モザンビークの首都マプトで、野党の弁護士エルヴィーノ・ディアス氏と、野党の幹部パウロ・グアンベ氏が暗殺された。この事件は、同国における政治的弾圧が新しい段階に入ったことを示している。選挙後、野党を支持する400人以上が襲われ、少なくとも55人が命を落とした。
国際的なジャーナリスト組織「フォービドゥン・ストーリーズ」などの調査により、国家犯罪捜査局(Sernic)の関与が疑われている。本来は独立した捜査機関であるはずのSernicだが、実際は与党「Frelimo」の政治的道具として使われていると指摘されている。
政府は通信網を監視しており、市民は普通の電話を使わず、暗号化されたアプリで連絡を取り合っている。さらに、地域社会には与党の監視員が配置され、住民の動きを警察に報告している。
ジャーナリストのアルリンド・シサレ氏が連れ去られて行方不明になるなど、メディアへの暴力も深刻だ。人権団体は、政府が事件を公平に捜査していないと批判している。警察が市民を脅かす国で、批判的な声を上げることは命がけの行為となっている。