エルサレム の 西 約 5 キロ、 ユダヤ丘陵 に 位置 する モツァ 遺跡 で、 考古 学者 たち が 驚くべき 発見 を した。紀元前 7100 年 から 6700 年 頃 に 作ら れた 100 枚 以上 の 漆喰 の 床 が 発掘 さ れた のだ。中 に は 赤い 顔料 が 塗ら れた もの も ある。これ は 今 から 約 9000 年 前 の ことで、 陶器 も 文字 も 存在 しなかった 時代である。
ローマ 人 は 伝統 的 に、 この 漆喰 技術 の 発明 者 と さ れてきた。しかし、 モツァ の 住民 たち は ローマ 人 より 約 8000 年 も 早く、 同じ 技術 を 使っていた こと が 2026 年 に 発表 さ れた 研究 で 明らか に なった。
特に 注目 さ れる の は、 ドロ マイト と 呼ば れる 岩石 の 使用だ。ドロ マイト は カルシウム と 炭酸 マグネシウム を 含む 岩石 で、 加熱 する 際 の 温度 管理 が 非常 に 難しい。摂氏 900 度 以下 という 狭い 温度 範囲 で 処理 しなけれ ばならない。それ に も かかわらず、 新 石器 時代 の 人々 は この 技術 を 習得 していた。
イスラエル古代遺物庁 が 2015 年 から 2021 年 に かけて行った 発掘 調査 で は、 普通 の 石灰岩 と ドロ マイト を それぞれ 別 の 火 を 使って 焼いた 跡 が 見つかった。住民 たち は 二 種類 の 石 を 意図 的 に 区別 して 使い分けていた のだ。
ドロ マイト 製 の 漆喰 は、 通常 の 漆喰 より 強度 が 高く、 耐水 性 に も 優れている。床 の 化学 分析 で は、 ドロ マイト が 完全 に 再 結晶 化 している こと が 確認 さ れた。この 現象 は これ まで 実験 室 で しか 観察 さ れていなかった。
文字 も 陶器 も 残さなかった 人々 が、 建築 史上 最も 難しい 問題 の 一つ を すでに 解決 していた のだ。