コロンビアの大統領選挙で、「トラ」と呼ばれる保守派の弁護士、アベラルド・デ・ラ・エスプリエラ氏が注目を集めている。彼は2026年5月の第1回投票で約43.7%の票を獲得し、トップに立った。6月の決選投票では、革新派のイバン・セペダ氏と戦うことになる。エスプリエラ氏は、犯罪組織を壊滅させるために「鉄の拳」による厳しい取り締まりを約束しており、アメリカのトランプ前大統領からも支持されている。
この動きはコロンビアだけではない。数年前、ラテンアメリカでは格差や経済悪化を背景に左派政権が次々と誕生したが、現在はその流れが止まっている。原因は治安の悪化だ。ペルーやコロンビアでは麻薬取引に関連する殺人事件が急増しており、人々は不安を感じている。
多くの有権者が求めているのは、エルサルバドルのブケレ大統領が行ったような、犯罪者を大量に投獄する厳しい政策だ。実際にチリやコスタリカ、ホンジュラスでも、治安維持や移民規制を訴える保守派のリーダーが選挙で勝利している。ペルーでも6月に決選投票が控えており、治安対策が最大の争点だ。暴力に疲れた人々にとって、秩序を約束する強いリーダーの存在は、外交的なルールよりも魅力的に映っているようだ。