5月4日、アルメニアの首都エレバンで第8回欧州政治共同体(EPC)サミットが開幕した。テーマは「未来の構築:欧州の統一と安定」。約48カ国の首脳が集まり、1991年の独立以来アルメニアが開催した最大の国際政治イベントとなった。
欧州理事会議長のコスタ氏とアルメニア首相のパシニャン氏が共同議長を務め、フランスのマクロン大統領、英国のスターマー首相、ウクライナのゼレンスキー大統領など多くの指導者が出席した。
最も注目されたのは、カナダのカーニー首相の参加だ。EPCサミットに欧州以外の首脳が出席するのは初めてのことで、コスタ氏とパシニャン氏から共同で招待された。カーニー氏はウクライナへの軍事支援として約2億7000万カナダドルの追加支援を発表し、アルメニアやフランスなど複数の国の首脳と個別会談を行った。
サミットの議題の中心はロシアによるウクライナへの戦争だった。さらに、米国がドイツから約5000人の兵士を撤退させると発表したことが、欧州の安全保障に大きな緊張をもたらした。NATOのルッテ事務総長は、欧州諸国が米国からのメッセージを「受け止めた」と述べた。
サミットの前夜、マクロン大統領とパシニャン首相がエレバンの街を並んで歩く姿は、欧州が独自に安全保障の枠組みを構築しようとしていることを象徴する場面となった。