ニューヨーク州イサカにあるイーストローン墓地の地下に、550万匹以上の野生のハチが生息していることが明らかになった。コーネル大学の昆虫学者たちが調査を行った結果、わずか約0.6ヘクタールの土地に、記録的な数のハチの集団が確認された。これは、地面に巣を作るハチの集団として、これまでに記録された中で最大かつ最古のものの一つとされている。
発見されたのは、一般的に「レギュラーマイニングビー」と呼ばれるアンドレナ・レグラリスという種のハチだ。このハチは単独で生活し、メスはそれぞれ自分で土の中に穴を掘り、一匹で子育てをする。数百万匹が同じ場所に集まっていても、家族ではなく、良い土地を選んだ「隣人」同士に過ぎない。
研究チームは2023年の春、土から出てくるハチを捕まえる装置を使って個体数を推定した。墓地は芝生が広く、土が掘り起こされることが少ないため、ハチにとって理想的な環境だという。
このハチはリンゴの木など春の植物の花粉を運ぶ重要な存在でもある。春に短期間だけ地上に現れ、仕事を終えると再び土の中に戻る。研究結果は2026年4月13日、学術誌「アピドロジー」に掲載された。筆頭著者はコーネル大学のブライアン・ダンフォース教授だ。
この発見は、身近な場所にも豊かな生態系が存在することを改めて教えてくれる。