クラウドフレアは2026年5月7日、創業16年で最高の四半期業績を発表した同じ日に、世界中の約1,100人の従業員に解雇を通知した。これは同社の歴史上初めての大規模なリストラとなる。
解雇の理由は経済状況でも営業不振でもなく、同社が自ら開発・活用してきた人工知能だという。共同創業者でCEOのマシュー・プリンスと、共同創業者で社長のミシェル・ザトリンは、社員向けのブログとメールで「今回の決定はコスト削減や個人の業績評価ではない。エージェント型AIの時代において、世界トップクラスの高成長企業がどのように運営され、価値を生み出すかを定義するためのものだ」と述べた。
第1四半期の売上高は6億3,980万ドルに達し、前年同期比34%増という記録的な数字だった。にもかかわらず、この発表を受けて株価は20%以上急落した。
同社によると、過去3か月間で社内のAI利用が600%以上増加した。エンジニアリング、人事、財務、マーケティングなど各部門でAIエージェントが毎日活用されている。
解雇された従業員には、2026年末まで基本給が全額支払われるほか、米国の社員は年末まで医療保険が維持される手厚い退職金パッケージが提供された。
同様の動きは他社でも見られ、コインベースは約700人、アップワークは全従業員の約25%を削減すると発表した。