カナダ政府と東部の州は、約700億カナダドル(約7兆7000億円)を投じて再生可能エネルギーを大幅に拡大する計画を発表した。この計画により、水力発電と風力発電を合わせて1万4000メガワットの電力を生み出すことを目指す。これはトロント、モントリオール、バンクーバーのすべての住宅の電力を同時にまかなえる規模である。
カーニー首相、ケベック州のフレシェット首相、ニューファンドランド・ラブラドール州のウェイカム首相が共同でこの計画を明らかにした。今回の合意は、1969年に結ばれた不平等な契約を解消する歴史的な一歩となる。新しい50年の契約では、ケベック電力公社が支払う電気料金が大幅に引き上げられ、ニューファンドランド・ラブラドール州に巨額の利益をもたらす。
また、このプロジェクトは先住民族のインヌ・ファースト・ネーションに事業の一部を所有する権利を保証しており、社会的にも大きな変化をもたらす。連邦政府は100億カナダドルを支援し、建設によって多くの雇用が生まれると期待されている。
しかし、この計画は政治的な課題も抱えている。2026年末までに最終的な契約を結ぶ必要があるが、10月にケベック州で行われる選挙の結果によっては、計画が見直される可能性もある。カーニー首相は「エネルギーを支配することは、自分たちの運命を支配することだ」と述べ、国の自立に向けた強い決意を示した。