デトロイトの教会に誕生したロボット格闘技、全公演が完売続く
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デトロイトのセブン・マイル・ロードに建つ教会の内部で、防弾ガラス越しに9フィートの鋼鉄巨人が激突する。これが「ロボウォー」だ。昨夏の開幕以来、572席は全公演で余すところなく埋まり続けている。
この奇想天外な興行を生み出したのは、アート・カートライトという人物だ。彼は自ら設立した教会「グローバル・エンパワーメント・ミニストリーズ」にロボット格闘技アリーナを設け、主宰団体「インタラクティブ・コンバット・リーグ」を通じて興行を展開している。人間が搭乗する巨大な機械甲冑、いわゆる「メックスーツ」は毎秒20発の爆発弾を放ちながら激闘を繰り広げ、観客は強化ガラスの背後からその光景を固唾を飲んで見守る。
試合の合間には、中国ユニツリー社製の犬型ロボットが会場を悠然と歩き回り、小型人型ロボットが観客とともにポーズをとる。カートライトはNPRの取材に「マーベルのファンだから、スーパーヒーローのようなロボットを作りたかった」と述べており、その構想はさらに壮大だ。全米30都市を代表するAIキャラクターの開発に着手し、遠隔操作型のオンライン格闘試合をバーチャルトークンで楽しめる仕組みも模索している。
製造業と工業自動化の深い土壌を持つデトロイトで、ロボット工学を娯楽と地域雇用の接点に据えたこの試みは、礼拝の場を全く新たな意味へと塗り替えつつある。