ホルムズ海峡は、かつて世界の石油や天然ガスの約5分の1が通過する重要な海路だった。しかし、6月下旬に結ばれた一時的な平和合意が完全に崩壊したため、現在は緊迫した状況が続いている。アメリカとイランは激しい軍事攻撃を再開し、原油価格は1バレル86ドルを超えて上昇している。
アメリカ軍はイランの軍事施設への空爆を続けており、最近は港湾都市バンダルアッバース周辺のインフラを破壊して、都市を孤立させようとしている。これに対し、イランは無人機やミサイルを使って、アメリカ軍基地があるクウェートやバーレーンなどの周辺国を攻撃した。クウェートでは水処理施設が被害を受け、電力制限や領空閉鎖に追い込まれた。
この衝突の背景には、ホルムズ海峡の支配権をめぐる対立がある。イランは海峡の通行料を要求しているが、アメリカとその同盟国は自由な航行を求めて譲らない。さらに、2026年2月にアメリカとイスラエルの空爆でイランの最高指導者ハメネイ師が死亡したことが、イラン側の報復感情を強めている。
トランプ米大統領はイランの民間インフラへの攻撃を警告しており、国連などは国際法違反の可能性があるとして強く非難している。イランの革命防衛隊も、空爆が続けばさらに激しい攻撃を行うと警告しており、中東地域はより大きな危機に直面している。