実験室では、肝臓を傷つけたラットの出血が自然に止まるまで4分以上かかる。しかしマギル大学のジャニュー・リー教授の研究室では、わずか5秒以内に出血が止まった。
この成果は水曜日に科学誌「ネイチャー」に発表された。モントリオールの研究チームが「クリック凝固」と呼ぶ新技術を開発したのだ。この技術は、化学反応を利用して赤血球の表面タンパク質を素早く結合させ、細胞そのものを人工的な血栓の材料として使う。
数字は驚くべきものだ。処置を受けなかったラットは肝臓の傷から約2000ミリグラムの血液を失ったが、この技術を使ったラットはわずか約24ミリグラムしか失わなかった。また、この人工血栓は天然の血栓と比べて約13倍破れにくく、約4倍接着力が強いと報告されている。
この技術には2つの準備方法がある。患者自身の血液を使う方法は約20分かかり、献血者の血液を使う方法は約10分で準備できる。
研究の主要著者はマギル大学機械工学部のジャニュー・リー教授で、筆頭著者はシュアイビン・ジャンさんだ。現在、ジャンさんはハーバード・メディカル・スクールで博士研究員として働いている。
ただし、この技術はまだ動物実験の段階であり、人間への応用には今後さらに臨床研究が必要とされる。それでも、外傷医療における出血管理の分野に大きな可能性をもたらす発見として注目されている。