現在、世界では2000個以上の核弾頭がミサイルに搭載され、数分で発射できる状態で維持されている。長年、核兵器は減らしていくものだと考えられていたが、その時代は終わったようだ。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の2026年の報告書によると、多くの国が核兵器を国家の力として重要視し始めている。
核を持つアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、北朝鮮、イスラエルの9カ国すべてが、昨年、核兵器の近代化を進めた。世界の核弾頭の総数は約1万2187個と推定されている。古い兵器の廃棄が進んでいるため全体の数は少し減っているが、そのペースは遅くなっており、今後は新しい兵器が増える見込みだ。
特に中国は昨年、核弾頭を約20個増やして約620個にし、世界で最も速いペースで増やしている。インドも中国を意識して、より遠くまで届くミサイルの開発を進めている。ヨーロッパでも緊張が高まっており、フランスのマクロン大統領は核兵器の情報を公開するのをやめると発表した。ロシアも新型ミサイルの配備を進めている。
一方で、核軍縮のための国際的なルールは崩れつつある。アメリカとロシアの間の条約が期限切れとなり、制限がなくなった。専門家は「核保有国は軍縮の約束を無視し、核の力を誇示している」と警告しており、誤解による戦争のリスクが高まっている。