2026年6月下旬、ヨーロッパ西部を襲った記録的な熱波により、1万人以上の死者が出たことが明らかになりました。この熱波は「ヒートドーム」と呼ばれる気象現象によって引き起こされ、フランスやスペイン、イギリスなどで過去最高気温を記録しました。
世界保健機関(WHO)などが支援する死亡率監視ネットワーク「EuroMOMO」のデータによると、6月22日から28日までの1週間で、平年を大幅に上回る死亡数が確認されました。専門家は、この時期にこれほど多くの死者が出るのは異常であり、原因は極端な暑さ以外に考えられないと指摘しています。
特に被害を受けたのは65歳以上の高齢者で、全体の9割以上を占めました。高齢者は体温調節が難しく、熱中症だけでなく、心臓や肺の持病が悪化しやすいことが原因です。国別では、フランスとベルギーで特に深刻な被害が報告されました。
科学者たちは、人間活動による気候変動がなければ、これほどの熱波が発生することは「ほぼ不可能だった」と分析しています。地球温暖化の影響により、熱波の頻度と強さが増しており、今後もさらなる対策が求められています。