アラブ首長国連邦(UAE)は火曜日、約60年間加盟してきたOPECからの脱退を発表した。サウジアラビアや近隣の湾岸諸国には事前に通知されておらず、UAE国営通信社の声明を通じて世界と同時に知らされたと、フォックス・ビジネスやAGBIが報じた。
脱退は5月1日付で正式に発効する。UAEの前身であるアブダビは1967年にOPECへ加盟しており、今回の離脱によりOPECはサウジアラビア、イラクに次ぐ第3位の産油国を失うことになる。
タイミングも最悪だった。イランが関与する戦争により、世界の石油・LNG輸送量の約5分の1を担うホルムズ海峡が事実上封鎖されている。OPECの3月の生産量はすでに約27%減少し、日量約2079万バレルにまで落ち込んでいた。火曜日の午後には、北海産原油(ブレント)が1バレル110ドルを超えて取引された。
UAEは脱退の理由として「長期的な戦略・経済ビジョン」を挙げた。国営石油会社ADNOCは2027年までに日量500万バレルの生産能力達成を目指しており、OPECの割当制度がその妨げになっていたとされる。
リスタッド・エナジーのホルヘ・レオン氏は「日量480万バレルの生産能力を持つ加盟国を失うことは、OPECにとって大きな打撃だ」と述べた。UAE非石油部門はすでにGDPの約75%を占めており、2019年に脱退したカタールに続く主要湾岸加盟国の離脱となった。