夜空では毎日、何十万もの光が一時的に輝いている。2025年11月、カリフォルニア州のパロマー天文台にあるズウィッキー・トランジエント施設が、ある特別な光を捉えた。人工知能(AI)がデータを分析したところ、それは星がブラックホールの重力によって引き裂かれている光であることが分かった。
メリーランド大学のロバート・スタイン研究員によると、この爆発は地球から約7億5000万光年離れたくじら座の銀河の端で起きていた。通常、太陽の何百万倍もの重さがある超巨大ブラックホールは銀河の中心にある。しかし、今回の爆発は銀河の中心から3万光年以上も離れた場所で起きていた。
NASAのスイフト宇宙望遠鏡などの観測により、この星は破壊されたとき、太陽の100億倍もの明るさで輝き、温度は摂氏約3万度に達したことが分かった。研究チームは、このさまようブラックホールが、過去に銀河同士が衝突した際に外側へ弾き飛ばされたか、あるいは吸収されている途中の小さな銀河の一部であると考えている。この発見は、宇宙の端に隠れたブラックホールを探す新しい方法を証明するものとなった。