毎年、世界で18万人以上の人々が多発性骨髄腫という血液のがんと診断されています。この病気は治療が難しく、再発した患者の生存率は低い状態が続いていました。しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソン社が発表した新しい治療法が、大きな注目を集めています。
臨床試験「MonumenTAL-6」において、すでに治療を受けたことがある再発性の患者を対象に、「テックバイリー」と「タルベイ」という2つの薬を組み合わせた治療が行われました。その結果、従来の治療法と比べて、病気が悪化するリスクや死亡するリスクが89%も減少しました。さらに、全体の死亡リスクも62%減少したことが分かりました。
この2つの薬は「二重特異性抗体」と呼ばれ、患者自身の免疫細胞をがん細胞に直接結びつけて攻撃する仕組みを持っています。それぞれ異なるがんの目印を狙うため、同時に使うことで高い効果を発揮します。専門家は、この結果が今後の治療の標準を大きく変える可能性があると期待しています。