ホルムズ海峡は、世界の石油の約2割が通過する重要な海路である。2026年6月の最後の週末、この海峡は戦場へと変わった。ミサイルが空を飛び交い、無人機が大型貨物船を攻撃した。アメリカとイランの間で結ばれていた不安定な平和合意は崩壊しかけたが、両国は攻撃を一時的に停止することに合意した。
この突然の衝突は6月25日に始まった。イラン軍がシンガポール船籍の貨物船を無人機で攻撃した。翌日、アメリカ軍は反撃として、イランのレーダーシステムや無人機の保管施設を破壊した。日曜日には衝突がさらに拡大し、イラン軍がパナマ船籍の石油タンカーを攻撃すると、アメリカ軍はイランの軍事施設10カ所を爆撃した。これに対し、イランの革命防衛隊はバーレーンとクウェートにあるアメリカ軍基地に向けてミサイルを発射した。
状況がさらに悪化する直前、両国は軍事行動を停止することに合意した。アメリカ政府の高官は、技術的な話し合いを行う間、民間船の安全な航行を認めると発表した。しかし、外交的な混乱は続いている。アメリカのトランプ大統領は、イラン側から会談の要請があり、カタールのドーハで交渉が行われるとSNSで発表したが、イランの副外相はこれを否定した。また、凍結された資金の解除をめぐっても、両国の主張は食い違っている。
今回の合意は、6月17日に署名された「イスラマバード覚書」に基づくものである。この一時的な合意では、イランが海峡の自由な航行を認める代わりに、アメリカが海上封鎖を解除することになっている。現在、ミサイルの攻撃は止まっているが、根本的な問題は解決していない。トランプ大統領は「アメリカが戦うことになれば、イランは存在しなくなるだろう」と警告し、緊張は依然として続いている。