1976年9月、アメリカのワシントンD.C.で車が爆破され、チリの元外交官オルランド・レテリエル氏と、アメリカ人女性のロニ・モフィット氏が亡くなった。事件から約50年が経った2026年6月18日、チリのサンティアゴの裁判所は、元秘密警察のメンバー3人に対し、モフィット氏を殺害した罪でそれぞれ禁錮15年の判決を言い渡した。
判決を受けたのは、ペドロ・エスピノサ、ホセ・ザラ、ラウル・イトゥリアガの3人である。この事件は、当時のチリの独裁者アウグスト・ピノチェト将軍の命令によって計画されたものだった。レテリエル氏はピノチェト政権を強く批判していたため、狙われたとされている。
この爆破計画には、アメリカ生まれの工作員マイケル・タウンリーなども関わっていた。アメリカ政府も当時、このような暗殺計画を事前に知っていたが、警告を出さなかったとされる。
モフィット氏の遺族は、「正義が実現するまでに時間がかかりすぎた。多くの家族がこの判決を見ずになくなってしまったのは悲しい」と語った。しかし、半世紀の時を経て、事件の犯人たちが正式に処罰されたことは、歴史的な一歩として評価されている。