宇宙には、木星と同じくらい大きいのに、わたあめのように軽い惑星が存在する。地球から1110光年離れた「とびうお座」の方向に、2つの不思議な巨大惑星が見つかった。これらの惑星は「TOI-791 b」と「TOI-791 c」と名付けられ、これまでの惑星の常識を覆している。
この2つの惑星は、大きさは木星とほぼ同じだが、重さは木星の数パーセントしかない。そのため、密度が非常に低い。一般的なわたあめの密度は1立方センチメートルあたり約0.05グラムだが、これらの惑星はそれよりも低い密度を持っている。研究者は「缶から出したばかりのシェービングフォームのような軽さだ」と説明している。
このような軽い惑星は「スーパー・パフ(とてもふわふわした惑星)」と呼ばれ、これまでに数千個見つかった太陽系外惑星の中でも40個ほどしか存在しない。同じ星のまわりで2つも同時に見つかるのは、極めて珍しいことだ。
この発見には、一般のボランティア市民も貢献した。人工衛星のデータを分析するプロジェクトに参加した人々が、星の明るさの変化に気づいたことがきっかけとなった。その後、NASAの探査衛星や南極にある望遠鏡を使って観測が続けられ、ついにその存在が確認された。
これらの惑星は、主に水素とヘリウムのガスでできていると考えられている。どのようにしてこのような軽い惑星が生まれたのか、科学者たちはジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などを使って、さらに詳しく調べる予定だ。