6600万年前、巨大な小惑星が現在のメキシコに衝突した。この衝突によって、地球の歴史は一瞬で変わることになった。新しい研究によると、恐竜たちは何ヶ月もかけて飢えで死んだのではなく、衝突後のわずか数時間で、熱によって死滅したという。
小惑星が衝突したとき、岩石は一瞬でガスに変わり、空高くへと舞い上がった。このガスが冷えると、小さなガラスの粒のようになって地上に降り注いだ。この粒が空気との摩擦で激しく発熱し、地上を襲った。
さらに、大気中に広がった非常に細かい塵の雲が、熱を逃がさない「毛布」のような役割を果たした。この塵の雲が熱を閉じ込めたため、地上の温度は、人間が耐えられる温度の約17倍にまで達した。この恐ろしい熱によって世界中で大火災が発生し、皮膚の硬い恐竜たちも生き残ることはできなかった。
研究者は、衝突から最初の1、2時間で、ほとんどの陸上生物が死んだと考えている。その後、この同じ塵の雲が太陽の光を遮ったため、地球は長い冬を迎えることになった。空が火の海のようになったあの日、恐竜の時代は一瞬にして終わりを迎えたのである。