2023年から2025年にかけて、海の温度が危険なほど上昇した。エルニーニョ現象によって水温が上がり、世界中のサンゴ礁の約84パーセントが大きな被害を受けた。多くの人が、美しいサンゴ礁は完全に消えてしまうのではないかと心配した。
しかし、海の中には強いサンゴたちが残っていた。野生生物保全協会(WCS)などの研究チームは、温暖化に耐えることができるサンゴ礁の広いネットワークを地図に表すことに成功した。1960年から2025年までのデータを分析した結果、約16万平方キロメートルに及ぶ強いサンゴ礁が見つかった。これは、これまでの予想の3倍以上の広さである。
これらのサンゴは、3つの方法で生き残っている。1つ目は、水温が上がりにくい冷たい海域にいること。2つ目は、熱に強い特別な遺伝子を持っていること。3つ目は、台風などで被害を受けても、すぐに回復できる力を持っていることである。
この強いサンゴ礁の約6割は、オーストラリア、バハマ、キューバ、インドネシア、フィリピンの5カ国の海に集まっている。サンゴ礁は海の面積の0.1パーセント未満だが、海の生き物の4分の1がそこで暮らしている。また、約10億人の人々が、食べ物や仕事、災害からの保護をサンゴ礁に頼っている。
2026年6月、ケニアで開かれた国際会議でこの発見が発表された。研究者たちは、これらの強いサンゴ礁を守るために、世界中の政府が特別な保護区を作ることを求めている。海は温かくなり続けているが、サンゴが生き残るための希望の場所がようやく見つかった。