数年前、アメリカの都市は暴力事件の急増に悩まされていた。2021年には殺人率が急上昇したが、現在、その恐ろしい傾向は止まり、歴史的な速さで減少している。
2026年の最初の4か月間で、アメリカ全土の殺人事件は前年の同じ時期と比べて18.7%減少した。FBIの統計によると、2025年の殺人事件は約18.1%減少しており、これは1937年以来、最も急激な減少となった。専門家のジェフ・アッシャー氏は、2025年の殺人率はFBIが記録を取り始めた1960年以降で、最も低い水準になったと指摘している。
この安全への変化は、大都市だけでなく、静かな郊外や農村地域でも見られる。例えば、ワシントンD.C.では2026年の第1四半期に殺人事件が約65%減少した。また、暴力事件だけでなく、泥棒などの財産犯罪も減少している。
この減少の背景にはいくつかの理由がある。新型コロナウイルスの流行が終わり、人々の生活が元に戻ったことや、地域社会が暴力防止プログラムに力を入れたことが挙げられる。政府の資金援助を受けて、多くの都市で地域に密着した支援活動が行われた。
しかし、専門家は完全に解決したわけではないと警告している。アメリカの殺人率は、隣国のカナダと比べるとまだ約2倍も高い。それでも、4年前と比べると状況が確実に良くなっていることは確かだ。