ベネズエラ北西部のサンフェリペ付近で、2回の大きな地震が発生した。この地震は、カリブプレートと南アメリカプレートの境界にある断層が原因で起きた。100年以上で最悪の災害となり、これまでに約920人の死亡が確認され、3360人以上が怪我をした。さらに、5万人以上の行方が分かっていない。
特に被害が大きかったのは、首都カラカスに近い港町のラグアイラだ。多くの建物が崩れ、政府は災害地域に指定した。生存者を見つけるための「72時間の壁」が迫るなか、救助隊が届かない地域では、市民たちがシャベルやハンマーを使って、自分たちの手でがれきを片付けている。
救助活動は困難を極めている。余震が続くなか、長年の経済混乱で弱っていた医療システムは完全に麻痺している。デルシー・ロドリゲス暫定大統領は国家非常事態を宣言し、全国の医師や看護師に協力を求めた。カラカスの国際空港も被害を受け、すべての飛行機が止まっている。
この危機に対して、世界中から支援が集まっている。メキシコやスペイン、アメリカなどから救助専門家が現地に向かっており、カナダの救助隊も到着した。アメリカ地質調査所は、最終的な死者が1万人を超える可能性があると警告している。がれきの前で待つ家族にとって、一分一秒が命をかけた時間となっている。