2022年以来、NASAのジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡が捉えた画像に、不思議な赤い点が見つかっていました。2026年8月12日、研究者たちはこの正体が「ブラックホール星」であることを発表しました。この星は「MoM-BH*-1」と名付けられ、宇宙が誕生してから約6億6000万年後の時代に存在しています。
この星の中心には、太陽の10万倍の重さのブラックホールがあります。その周りを、太陽系と同じくらいの広さの水素ガスが包み込んでいます。ハワイ大学の天体物理学者であるローハン・ナイドゥ氏は、「中心にブラックホールがあり、その周りに太陽系サイズのガスが広がっている」と説明しました。
この星は、普通の星の1000億倍ものエネルギーを放っています。普通の星は核融合で光りますが、この星はブラックホールに吸い込まれる物質の摩擦によって強い光を生み出しています。この光が厚い水素の層を通ることで、赤く見えているのです。
この発見は、初期の宇宙で巨大なブラックホールがどのように作られたのかを理解するための重要な手がかりになると期待されています。