2026年6月15日、ウクライナとモルドバは欧州連合(EU)への加盟交渉を正式に開始した。ルクセンブルクで開かれた会議で、最も重要とされる「基本分野」の交渉グループが合意された。ウクライナのカチカ副首相は「これは私たちにとってルビコン川を渡るような、歴史的な瞬間だ」と述べ、ロシアの侵攻が続くなかでの大きな一歩を歓迎した。
これまでハンガリーの反対によって交渉は止められていたが、ハンガリーの新首相マジャル氏が方針を転換した。ウクライナ国内のハンガリー系住民の権利を守ることで合意し、反対が取り下げられた。
「基本分野」の交渉では、法の支配や民主主義の基準、経済の仕組みなどが話し合われる。この分野は交渉の最初に開かれ、最後に閉じられる最も重要な部分である。EUのフォンデアライエン欧州委員長らは、困難な状況でも改革を進めてきた両国を強く称賛した。完全な加盟にはまだ多くの課題があり、何年もかかるとみられているが、歴史的な一歩が踏み出された。