フランス中東部のソーヌ・エ・ロワール県で、ふらふらと歩くシカの映像が警察によって公開され、話題になっている。このシカは病気やケガをしているのではなく、実は酔っ払っているのだ。春や秋になると、森の地面には落ちた果物や植物の芽がたまり、それらが微生物によって分解される。この時にアルコールが発生し、それを食べたシカなどの野生動物が酔ってしまうという。
警察はこの映像を使って、運転手たちに注意を呼びかけている。酔ったシカは車を恐れなくなり、突然道路に飛び出したり、道の真ん中で立ち止まったりすることがある。特に夜間や静かな田舎道では、大きな事故につながる危険性が高い。
科学者の研究によると、多くの哺乳類は人間と同じようにアルコールの影響を受ける。ゾウやヘラジカのような大きな動物でも、体内でアルコールを素早く分解する酵素が不足しているため、簡単に酔ってしまうことが分かっている。警察は、森の近くを運転する際はスピードを落とし、動物の急な動きに警戒するよう求めている。