NASAの探査車「キュリオシティ」が、火星の山を登る途中で、不思議な幾何学模様に覆われた広大な景色を撮影しました。この場所は「ヴァレ・グランデ」と呼ばれ、地面が数千個の小さな多角形に割れています。それぞれの模様は4センチから8センチほどの大きさで、まるで巨大なハチの巣のように見えます。これまでも似たような模様は見つかっていましたが、これほど広い範囲に広がっているのは初めてです。カリフォルニア州にあるジェット推進研究所の科学者、アシュウィン・ヴァサヴァダ氏は「キュリオシティの目を通して多くの美しい景色を見てきましたが、この多角形の海には本当に驚かされました」と語りました。研究者たちは、この模様がどのようにしてできたのかを調べています。過去に見つかった割れ目は泥が乾いたことによるものでしたが、今回の模様は、激しい温度変化や、積もった土の重さで水分が押し出されたことなど、別の原因が考えられています。キュリオシティは2012年に火星に着陸して以来、かつて水が存在していたとされるシャープ山を登り続けています。これまでに、生命の誕生に必要な有機物なども発見してきました。14年間にわたる孤独な旅の中で、この探査車は火星にまだ多くの謎が残されていることを証明しています。